48 0 0 0 OA 秩父・武甲山論

著者
笹久保 伸
出版者
特定非営利活動法人 頸城野郷土資料室
雑誌
頸城野郷土資料室学術研究部研究紀要 (ISSN:24321087)
巻号頁・発行日
vol.1, no.8, pp.1-25, 2016 (Released:2019-04-18)
参考文献数
9

秩父盆地を象徴する山、武甲山。武甲山は古くより秩父地域における信仰の山である。秩父盆地の神の山であり、現在もなお秩父の総鎮守である秩父神社の神体山とされている武甲山の存在によって日本の三大曳山祭りに数えられる秩父夜祭りや、御田植祭などの祭り事、札所巡礼などの民間信仰が成立してきた。しかし武甲山は石灰石を採掘するために現在もほぼ毎日12時30分にダイナマイトで爆破され続けている。秩父地域は自然豊かで霊場として知られる信仰深い地域であると同時に、毎日神を爆破しているという二面性および究極的な矛盾を抱える地域である。自身が秩父に在住し活動を続ける芸術家という立場から、芸術作品制作のためにおこなって来た秩父調査の中で発見した秩父の現実や、神の山を爆破し解体し続ける秩父地域における武甲山の存在について様々な視点から考察する。

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“現在もほぼ毎日12時30分にダイナマイトで爆破され続けている”え?ほんと?

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秩父に着き初めて武甲山を見てまず感じた街の印象は呪術的ディストピア伝奇SF感。でもその物語のラストは光を見つけられるものだと思った。なぜかは分からなかったけれど、その正体をこの論文にほぼ見つけた。笹久保伸『秩父・武甲山論 その破壊と来るべき信仰に向けて』https://t.co/J1f47tusV6
5. 僕は誰に言われたわけでもなく勝手に武甲山に対する活動を続けてきて、無力であるため世の中は変わりませんが、今後も同じように続けていきます。 ...... 武甲山に関して詳しくは 日本経済新聞 https://t.co/X94aFGwk7n 現代ビジネス https://t.co/ZoPLstv2w9 論文 https://t.co/nZNb4CxoWE
秩父民俗学の記録をたまにツイートしています。 笹久保伸は在野の記録者で、今は秩父の武甲山を中心とした民俗文化人類学的な記録をしています。 過去の研究論文はこちらにあります。 https://t.co/nZNb4COrYE
例えばこの論文の著者は大学の学位を持っていないけど素晴らしい研究をなさっているのでお願いして投稿して貰った。もちろん学術的なことに関しては編集委員が助言をしている。https://t.co/8A4rnAntkz
秩父の思想家の兄貴分と話していて「秩父性」または「超越的秩父性」について改めて考えている。 秩父の僕らは無意識に秩父で思想するようになっている。 僕の思想の一部はここに書いてある。 兄貴のはさらに超越した思想だけど、彼は残さないだろう。 https://t.co/nZNb4CxoWE
#世界辺境音楽研究、秩父編、アーチスト笹久保伸が生まれ育った秩父にこだわり理由とは? セメントの原料石灰石を採掘するため、霊山武甲山で毎日12:30にダイナマイトマイトの爆破が行われる衝撃! 「神殺し」としての開発。 https://t.co/iqsiUKjzTq https://t.co/o6kpjiev6q https://t.co/YfJ2aylgvh https://t.co/E8FA9s1png
J-STAGE Articles - 笹久保 伸「秩父・武甲山論―その破壊と来るべき信仰に向けて―」 芸術作品制作のためにおこなって来た秩父調査の中で発見した秩父の現実や、神の山を爆破し解体し続ける秩父地域における武甲山の存在について様々な視点から考察する。https://t.co/uTLbKixKHu https://t.co/PqmrU2d1TA

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