著者
後藤 学
出版者
一般社団法人 数学教育学会
雑誌
数学教育学会誌 (ISSN:13497332)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3-4, pp.171-182, 2015 (Released:2020-04-21)

本稿では,幼児期における数学教育はどのような内容が研究・実践されてきたのかを文献研究によって明らかにした。また,それをもとに幼児教育の中で数学教育を実践するための可能性を検討した。検討項目は幼児期における数学に関する指導内容,幼児教育における数学教育の取り組み,数学教育の内容・方法としての妥当性,小学1年の教育内容も含めた接続の在り方である。文献は心理学と数学教育両面から研究されている著作を対象とした。その結果,幼児期における数学の指導内容は数学,心理学それぞれの立場からすでに体系化されているが近年はそういった包括的な実践研究はあまり見られないことが明らかになった。当時の研究・実践内容は現代でも充分実践が可能でありかつ必要で,4氏の実践した教育内容をはじめ数学的な内容は幼児教育の中で取り組んでいく必要がある。

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@temmusu_n @sekibunnteisuu #超算数 #算数教育の歴史 参考 以前ツイッターで話題になっていた後藤学氏の論考。 どういう人物が算数教育に影響を与えたかを知る上でとても勉強になる! https://t.co/uRJKkwlvq7

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