著者
小野 正文 西原 利治
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.105, no.1, pp.47-55, 2016-01-10 (Released:2017-01-10)
参考文献数
19

患者数のさらなる増加が予想される非アルコール性脂肪性肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)患者の中から治療が必要な非アルコール性脂肪肝炎(non-alcoholic steatohepatitis:NASH)や肝線維化進展症例を見つけ出すのは容易ではない.肝臓の組織診断がNASHと非アルコール性脂肪肝(non-alcoholic fatty liver:NAFL)を鑑別できる唯一の方法であるものの,NASHや肝線維化進展の可能性が高い症例を画像検査,スコアリングシステムならびにバイオマーカーなどを用いて診断し,適切な時期に肝臓専門医に紹介することが重要である.今後,有用な血液バイオマーカーの登場も期待されており,肝不全や肝細胞癌の高発症リスク症例の早期診断が内科医には求められる.

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@benoitko 一番簡単な肝臓線維化の指標は血小板です。一般にウイルス肝炎では12万以下ですが、NAFLDの場合カットオフ値は15万ですから要注意です。 https://t.co/3cmBBQvbA5 https://t.co/LlbmWngbW6

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