著者
吉澤 浩志
出版者
日本神経心理学会
雑誌
神経心理学 (ISSN:09111085)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.142-154, 2018-06-25 (Released:2018-08-29)
参考文献数
47

正常加齢においては様々な認知機能の低下が観察される.しかしその低下は一様ではなく,語彙能力のように高齢になっても相対的に保たれる機能と,記憶や情報処理速度のように加齢により急速に低下する機能がある.初期認知症の診断にあたり,正常加齢の特徴を押さえておく必要がある.また,病前に高い認知機能を持つ者は,一定の脳損傷や変性を受けても認知機能が保持されることが報告されており,「認知予備能」と考えられている.本稿では,これまで報告されてきた認知予備能の疫学研究,認知予備能の脳内基盤に対する神経画像研究を概観し,認知予備能から考えられる認知症の予防や非薬物治療の可能性についても考えたい.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (2 users, 2 posts, 0 favorites)

@allu_nurse おおなんと!なんか嬉しいです(笑)。 前半がアルツハイマー治療薬の失敗について言及され、後半で認知予備力の話がでました。 ちょっと検索したら論文見つかったので読もうと思います➡認知症と認知予備能https://t.co/rTpy7dqV9P
「認知予備能(cognitive reserve)」という概念が参考になる。こんな論文も。 吉澤浩志「認知症と認知予備能」神経心理学 第34巻第2号、pp.142-154 https://t.co/sVZwWMzSEO

収集済み URL リスト