- 著者
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飯田 孝夫
山澤 弘実
- 出版者
- 公益社団法人 応用物理学会
- 雑誌
- 応用物理 (ISSN:03698009)
- 巻号頁・発行日
- vol.72, no.4, pp.422-426, 2003-04-10 (Released:2019-09-27)
- 参考文献数
- 25
ラドンは化学的に不活性であるため,大気中を輸送される化学物質や微小粒子のトレーサーとして有効である.屋外ラドン濃度を連続測定するには感度のよい静電捕集法か2段フィルター法が用いられる.孤島や上層大気中でのラドン濃度観測が汚染物質との比較に適している.数値計算モデルによる地球規模のラドン動態研究も行われている.東アジア地域では,大気中ラドンと汚染物質は中国大陸から北西太平洋へと気流に沿って移流・拡散していく.その挙動解明を目的に,観測と数値シミュレーションの両面から研究が行われている.