著者
古野 朗子 茅野 政道 山澤 弘実
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.5, no.3, pp.229-240, 2006-09-25 (Released:2010-01-21)
参考文献数
20
被引用文献数
7 5

This paper describes a method of estimating source term, i.e., location, period and amount of atmospheric release of radioactive material in real-time during nuclear emergency. This method consists of: (1) trial simulations of atmospheric dispersions on the possible combinations of these parameters and (2) statistical comparison of model predictions with offsite measurements of air concentrations of radionuclides and/or air dose rates from monitoring stations, to find a set of release condition providing model prediction that fits best to the measurement. A parallel execution method for efficiently processing many possible initial conditions is also developed. The performance of this method is favorably evaluated by a verification study using the dataset from European Tracer Experiment.
著者
山澤 弘実
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.52, no.12, pp.811-815, 2010 (Released:2019-09-06)
参考文献数
6

僅かではあるが再処理施設や原子炉から放出される放射性核種の中で,炭素14が最も線量寄与が大きいことは,意外と知られていない事実である。環境中に放出された炭素14が我々に与える影響を合理的に評価するためには,環境中物質の中で最もダイナミックな炭素の循環に紛れ込んだ炭素14の動態把握が必要である。これまでのFP核種の環境移行研究とは異なる炭素14固有の特徴を踏まえて,研究の現状を述べる。
著者
飯田 孝夫 山澤 弘実
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.422-426, 2003-04-10 (Released:2019-09-27)
参考文献数
25

ラドンは化学的に不活性であるため,大気中を輸送される化学物質や微小粒子のトレーサーとして有効である.屋外ラドン濃度を連続測定するには感度のよい静電捕集法か2段フィルター法が用いられる.孤島や上層大気中でのラドン濃度観測が汚染物質との比較に適している.数値計算モデルによる地球規模のラドン動態研究も行われている.東アジア地域では,大気中ラドンと汚染物質は中国大陸から北西太平洋へと気流に沿って移流・拡散していく.その挙動解明を目的に,観測と数値シミュレーションの両面から研究が行われている.
著者
森泉 純 山澤 弘実 飯田 孝夫
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.960, 2008

航空機による冬期の日本海上空のラドン222濃度鉛直分布の観測により、アジア大陸から北西太平洋へのラドン222の長距離大気輸送現象の鉛直構造の解析を試みた。加えて、大陸-海洋間長距離大気輸送の数値計算モデルの検証を行った。
著者
山澤 弘実 五十嵐 康人
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.69, no.1, pp.19-30, 2020-01-15 (Released:2020-01-15)
参考文献数
48
被引用文献数
1

東京電力福島第一原子力発電所事故により大気中に放出された放射性核種の事故初期の放出率の時間変化,大気中濃度の時間変化,大気拡散モデルによる再現に関する現状の理解について,最近の研究をレビューして概要を取りまとめた。事故当時の環境試料等からの大気中放射性核種濃度の復元が進みつつある。事故に由来する放射性物質の大気中の挙動についての理解を得るため,現在においても事故当時の核種組成,物理・化学的性状に関する研究が進められている。
著者
伊藤 健二 森泉 純 山澤 弘実
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.22, 2013 (Released:2013-08-31)

森林生態系は陸尉記載大のCO2吸収源かつ放出源であり、気候変動の将来予測には森林内炭素収支を理解することが不可欠である。なかでも森林土壌は森林全体の約2/3もの炭素を貯蔵している巨大な炭素リザーバーである。本研究では土壌表面に存在する植物遺体(リター)層と土壌層間の炭素供給機構の解明を目的とし、地表に新たに供給されるリターフォール、数年上の分解とリター供給を受けてきたL層リター、表層土壌の炭素含有率および炭素同位体比を分析することで、土壌層への炭素供給にリター以外の供給源が大きな寄与を与えている可能性が示唆された。