- 著者
-
太幡 直也
佐藤 広英
- 出版者
- 日本パーソナリティ心理学会
- 雑誌
- パーソナリティ研究 (ISSN:13488406)
- 巻号頁・発行日
- vol.27, no.3, pp.235-245, 2019-03-01 (Released:2019-03-12)
- 参考文献数
- 25
- 被引用文献数
-
2
本研究では,Twitter上での他者情報公開を規定する心理的要因を検討した。Twitterを利用する高校生,大学生を対象に,web調査にて,Twitter上での最近1か月の友人,知人に関する他者情報公開や,プライバシー意識などの心理的要因に関する尺度に回答するように求めた。その結果,自己のプライバシーを意識せず,プライバシーを維持する行動をとりにくい者ほど,他者情報公開数が多かった。加えて,人気希求,犯罪被害リスク認知が高い者ほど,他者情報公開数が多かった。一方,他者のプライバシーの意識しやすさ,他者のプライバシーを維持する行動のとりやすさは,他者情報公開数とはほとんど関連はみられなかった。上記の結果は,高校生,大学生ともにみられた。