著者
三浦 大樹 浅谷 公威 坂田 一郎
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第36回 (2022) (ISSN:27587347)
巻号頁・発行日
pp.3M4GS402, 2022 (Released:2022-07-11)

今日の社会において,ソーシャルメディアは情報拡散に重要な役割を果たしている.しかし拡散されていく情報には誤っているものも多くあり,社会的な問題となっている.SNS上における誤った情報の拡散に関しての研究は多くなされており,その拡散力の強さなどが知られている.しかし既存の研究は情報拡散時点のユーザーの行動に焦点を当てており,情報拡散を引き起こすユーザーの内在的な特性については幅広く分析されていない.本研究ではユーザの過去にも焦点を当てることで陰謀論に取り込まれるユーザの本来の特性と彼らに生じる変化について新たな知見を得ることを目指す. そこで本研究ではコロナ禍だけでなく過去のユーザ間のリプライ・リツイートネットワークにもクラスタリングを施し,コロナ禍においてTwitterで多く使われたハッシュタグについて網羅的に分析を行った.その結果,コロナは実は存在しないと考えるようになった人々がコロナ禍に入ってから急速に集まり独自のコミュニティを作って孤立化したことが明らかになった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (4 users, 4 posts, 3 favorites)

地震にまつわる陰謀論は「ボット」で広がる 研究結果https://t.co/eskttV8Aof 偽情報・陰謀論時代のオンライン情報評価と 多元的リテラシーとしてのメディア・リテラシー https://t.co/AlVjZpavBm ユーザの長期観察によるハッシュタグの分類と非科学的言説の拡散 過程の解明 https://t.co/3HtjkBEpFo
@HirokiNanjo 背景には社会不安と孤独感があるとの分析もあります。。。 ーーーー ユーザの長期観察によるハッシュタグの分類と非科学的言説の拡散過程の解明 https://t.co/gGg7rD2D7Y https://t.co/UWOoD88aPh
「これまでの結果から,コロナは実在しないといったコロナ禍において非科学的言説を拡散する陰謀論は,幅広いユーザを巻き込み孤立化していく陰謀論であることがわかった」 なるほどねー
コロナ禍が始まって多くの孤独なツイッタラーが陰謀論に巻き込まれて孤立化した(乱暴な要約)という論文を読んだ https://t.co/r0rzltDd8o

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