著者
伊井 一夫 田野井 慶太朗 宇野 義雄 登 達也 廣瀬 農 小林 奈通子 二瓶 直登 小川 唯史 田尾 陽一 菅野 宗夫 西脇 淳子 溝口 勝
出版者
公益社団法人 日本アイソトープ協会
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.299-310, 2015-05-15 (Released:2015-05-28)
参考文献数
14
被引用文献数
2 or 0

2011年の原発事故以来,イネの作付制限地域に指定された飯舘村で,2012年に佐須・前田地区で,2013年には佐須・前田・小宮地区で水稲の試験栽培を行った。2012年において,除染の度合いにより土壌の放射性セシウム(134Cs+137Cs)濃度(0~15cm平均)が2000から6000Bq/kgの佐須・前田圃場では,玄米の放射性セシウム濃度は最大でも40Bq/kgであり,除染度合いに応じたセシウム濃度の低減効果が見られた。さらにカリウム(K)施肥による玄米のセシウム濃度の低減効果が確認された。土壌の交換性Kの濃度が高いほど,玄米の放射性セシウム濃度は低くなる傾向があるが,交換性K(K2O換算)が,20mg/100g乾燥土壌以上の区画では10Bq/kgとほぼ一定であった。一方,2013年において土壌の放射性セシウム濃度が除染後も8000Bq/kgを超えた小宮圃場では,玄米の放射性セシウム濃度が100Bq/kgを超えたサンプルが一部で見られた。これらの結果は,飯舘村において,適切な除染,K施肥により,水稲玄米への放射性セシウムを低減させ,基準値(100Bq/kg)を十分にクリアできることを示している。

言及状況

外部データベース (DOI)

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飯舘村除染圃場で試験栽培した水稲の放射性セシウム濃度 https://t.co/7eoPQ4xNUE
ふくしま再生の会が飯舘村で行っている稲の試験栽培に関する論文。「飯舘村除染圃場で試験栽培した水稲の放射性セシウム濃度」 https://t.co/Tp3YZWoyT3
同じく福島でのイネ試験作付に関する論文(和文)も出てた。ちゃんと除染すればセシウムを基準値以下に抑えられることを報告。 https://t.co/dLN2CrQPIX
論文(無料,日本語): 飯舘村除染圃場で試験栽培した水稲の放射性セシウム濃度 https://t.co/9tVC7ucAPc  2015年、伊井一夫(ふくしま再生の会)ら。東大グループなどとの共同調査。とくに、除染とカリウム施肥の効果について。
「飯舘村除染圃場で試験栽培した水稲の放射性セシウム濃度 」 RADIOISOTOPES, 64, 299 (2015) ふくしま再生の会と溝口先生らの皆様!^^ https://t.co/EzD8bduCxz

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