著者
中村 雅俊 池添 冬芽 西下 智 梅原 潤 市橋 則明
出版者
日本理学療法士学会
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.124-130, 2017 (Released:2017-04-20)
参考文献数
30

【目的】本研究の目的は,ストレッチング方法の違いが大腿二頭筋の伸長程度や伸長部位に及ぼす影響を検討することである。【方法】若年男性15 名を対象に,超音波診断装置に装備されているせん断波エラストグラフィー機能を用いて,大腿二頭筋の近位・中間・遠位部の弾性率を測定した。安静時は股関節・膝関節90°屈曲位(Rest),ストレッチングとして股関節屈曲位での膝関節伸展方向へのストレッチング(KE),膝関節伸展位での股関節屈曲方向へのストレッチング(SLR)の3 条件での弾性率を測定した。【結果】多重比較の結果,すべての部位でRest と比較してKE とSLR の弾性率は有意に高値を示したが,KE とSLR 間では有意な差はなかった。Rest からの変化比は,有意な交互作用を認めなかった。【結論】本研究結果より,2 種類のストレッチング方法は大腿二頭筋を伸長することは可能だが,伸長程度や伸長部位に差がないことが明らかになった。

言及状況

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@sanda_igaku スティフィネスとトレランスの関係だったり相反、自原抑制も絡む要素なので一概には言えませんが、その辺りをこちらの報告ではmethodを考慮された感があります。 https://t.co/hzv0qiq8Um ただ被験者が若いし、男性という事で、運動歴も左右しような感覚を覚えてます。エラストって繊細ですから。
@TrainerWao すでにご存じかもしれませんが、方法の違いにより大腿二頭筋の伸長部位は変わらないという研究があります。 中村雅俊先生が、理学療法学で報告されています。 https://t.co/hS9UQ7DdKe
@lNxfe69gSMB0tbF そんな気がしますよね!本当に気なんですが! では、どうぞ! 臨床的に意味があるかどうかは、また別の報告と整合する必要がありますね! https://t.co/suUY5LWXuf
@tam_lbp @_cnkaz_ KE、HKFEですかね^ ^? knee extension https://t.co/nbsYvKWfST Hip Flexion and Knee Extension stretching https://t.co/3DXQGPs6ow

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