著者
八木 優英 鈴木 謙太郎 阿南 雅也 新小田 幸一
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.373-377, 2012 (Released:2012-09-07)
参考文献数
11
被引用文献数
1

〔目的〕本研究は,足関節機能的不安定性(FAI)を有する者の片脚立位時の運動学的および運動力学的な特徴を明らかにすることを目的として行った.〔対象〕片側足関節にFAIを有する若年成人11人(男性9人,女性2人)を対象にし,患側と健側で比較した.〔方法〕課題動作は側方一歩移動後の片脚立位とし,運動学的および運動力学的情報を3次元動作解析システムおよび床反力計にて計測・解析した.〔結果〕後行肢股関節外転運動中の内部股関節内転モーメントの積分値,先行肢内部股関節内転モーメントの積分値,後行肢離床後の股関節内外転・体幹側屈の角度変化量・角速度は患側が健側より有意に高値を示した.さらに動作時間は患側が健側より有意に延長した.〔結語〕患側条件において,後行肢での身体重心の制動を強め動作を行ったが,股関節・体幹を多く用いた姿勢制御を行い,動作に時間を要した.

言及状況

外部データベース (DOI)

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こちらの足関節捻挫後に不安感等が残っている被験者に対して、健側と患側の両方に「側方移動後に片脚立ちさせる」という課題を課し、下肢の筋力発揮や重心の動揺等を調べた2本の研究でも、中臀筋の重要性が窺えます。 https://t.co/Men6LxpqZd https://t.co/DBKDlgjMUf #spolinkウェブカンファレンス
@masaaki054 興味深い論文が2つ見つかりました。 既に捻挫の既往がある人間の、側方移動後の片脚立ちを研究したものですが、やはり「足関節の安定性を向上させる(≒捻挫を予防する)には、中臀筋の強化が有効」という結論になりそうだなと思いました。 https://t.co/Men6LxpqZd https://t.co/DBKDlgjMUf

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