著者
阪井 康友 上田 眞太郎 永田 博司 大越 教夫
出版者
The Society of Physical Therapy Science
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.51-57, 1998 (Released:2007-03-29)
参考文献数
10

マウス腓腹筋の腱束および腱膜部における筋腱移行部の微細構造について検索を行った。腱東部の筋原線維と膠原線維の間には指状陥入構造による連結の形態を特徴とした。膠原線維側には基底膜を,筋原線維側には筋形質膜を認め,筋節の末端(Z線)のアクチンフィラメントが筋形質膜に接合していた。腱膜部では突起状の腱束が腱膜より鋭角に出現し,腱東部と同様の連結構造を示した。筋線維は筋の長軸方向に対し多様な角度で斜走し,腱束の接合がみられ,腓腹筋は抗重力筋として筋の収縮変位に乏しいが,最大張力発生に有利な筋デザインであることを示唆した。

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 6 posts, 37 favorites)

収集済み URL リスト