著者
落合 敏秋 臼井 章夫 松本 清司 関田 清司 内藤 克司 川崎 靖 降矢 強 戸部 満寿夫
出版者
Japanese Society for Food Hygiene and Safety
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.26, no.6, pp.605-616_1, 1985-12-05 (Released:2009-12-11)
参考文献数
18
被引用文献数
1 2

緑青の主成分とされる塩基性炭酸銅の急性及び慢性経口毒性試験をSlc: Wistarラットを用いて行った. 急性毒性試験で, LD50値は雄: 1350mg/kg, 雌: 1495mg/kgであった. 慢性試験では0, 70, 220, 670及び2000ppm塩基性炭酸銅添加固型飼料を12か月間投与した. 2000ppm群で体重増加抑制 (雄, 雌), 血清GOT,GPT, LDHの上昇が実験期間を通して観察された. 組織学的には, 雌雄2000ppm群で肝臓の単細胞壊死の発現数が有意に増加した. 以上, 塩基性炭酸銅の2000ppmはラットに肝臓障害を起こすものと結論された.

言及状況

外部データベース (DOI)

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@quoiz 緑青の毒性 https://t.co/nSuEglDUQD 厚生省は国立衛生試験所の戸部満寿夫を主任とする研究班を1981年に設置し、緑青の主成分である塩基性炭酸銅について3年間研究を行った。1984年8月6日に出された研究報告では、経口投与による半数致死量(LD50)は1250~1495mg/kg 論文: https://t.co/q7RGyz8dTf
@agristation 銅の毒性は1300mg/kgとかだから毒と言えるほどではないのだ。 精錬度が低くて重金属やヒ素が混ざっている場合に問題となるのだ。 緑青 (塩基性炭酸銅) のラットによる急性及び慢性経口毒性試験 https://t.co/Ocv9TRWjkL 緑青 (塩基性炭酸銅) による造血系諸酵素活性の変動 https://t.co/hTnAohrO9c https://t.co/Lszvk6iRw3
@gorouziro (ついでに論文を添付しておきます、ご参考になれば幸いです) https://t.co/qlHRsPeerA

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