著者
福井 勉
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.24, no.3, pp.153-158, 2000-08-01 (Released:2016-11-01)
参考文献数
12
被引用文献数
4 5

大腰筋は姿勢や動作に大きく関与する筋である.その長さとともに,身体における位置が非常に特異的である.身体重心位置を大きく覆っているだけでなく,身体重心高位となる骨盤には付着していない.そのため上半身と下半身に身体を分割して考えるとその間を結ぶ蝶番の機能を持つように見える.股関節制御は身体重心を移動させまいとする姿勢反応である.通常,体幹筋と大腿筋がこの制御に関係するが,大腰筋が本制御の核となっている可能性が高い.本筋筋力低下恵者に大腹筋をトレーニングすることによって身体バランスが改善する.大腰筋機能は[1]股関節制御能力,[2]股関節と腰椎の分離運動能力に集約されるのではないかと考える.

言及状況

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大腰筋機能の臨床的考察 https://t.co/JoQLG4kJxO #本日の論文
@10_matsuY https://t.co/fPeHlTnu38 この論文的には腸腰筋は屈曲だけで無く側屈時にも働いていて前額面上での姿勢制御にも関与していると述べてて、走ってても俺はそう実感してる。 で、多くの人は接地時の姿勢制御で働かせられてないから屈曲時に筋腹が緩んでて十分な筋発揮が出来ないんだと思う。
本日の論文はこちら
腸腰筋とは、背骨の腰の辺りから始まる大腰筋と、骨盤の内側の上部から始まる腸骨筋が組み合わさっており、骨盤を通り抜けて太ももの内側についています。 骨盤に直接付いてなくても大腰筋を鍛えると骨盤が動くのか。ここの仕組みがよくわからない https://t.co/E1tfQyUlXR https://t.co/K8M9xfOoZt
大腰筋の機能   ✅上半身と下半身を繋ぎ、姿勢制御 ✅股関節と腰椎を分離するための鍵 ✅良姿勢保持に必要不可欠   わかりやすく書かれている。 推察の域を出ないこともあるかもだけど、臨床でも大腰筋の必要性は感じるところ
大腰筋の機能は ①股関節の制御能力 ②股関節と腰椎の分離運動能力 に集約される 大腰筋は股関節屈曲と腰椎屈曲・ 側屈に関与し、姿勢安定筋としても注目される 的なこと書いてある記事↓ https://t.co/32vRDOljtw
https://t.co/rjA6tkxSW6 https://t.co/rjA6tkxSW6

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