著者
入山 章栄 山野井 順一
出版者
特定非営利活動法人 組織学会
雑誌
組織科学 (ISSN:02869713)
巻号頁・発行日
vol.48, no.1, pp.25-37, 2014-09-20 (Released:2015-02-17)
参考文献数
46
被引用文献数
2

本稿は,海外の同族企業(ファミリービジネス)の理論・実証研究の知見を紹介する.本稿では,特に同族の「所有」と「経営」の違いを重視し,代表的な3つの理論フレームワーク(エージェンシー理論,資源ベース理論,社会的情緒資産理論)のそれぞれが,「所有」と「経営」の視点にどのように適用できるかを解説する.また,日本は同族による「経営」への関与が他国よりも強い可能性を示し,そこから今後の研究への示唆を探る.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (6 users, 6 posts, 20 favorites)

同族所有と同族経営は概念として分けて考えることが有効。国際的な比較研究によると、日本は所有の程度に関わらず同族が経営に関与・介入する場合が多い。 所有と経営の分離の程度が低く、ガバナンスの問題を抱えやすいということだと思う。 出所:https://t.co/MH0azzSAgq https://t.co/QxHZPoLVf6
@junchigusa89 皆様が実地にもとづく活きた知見をお持ちなので発言しようかどうしようか迷いましたが…… こちらの論文では、日本の特殊性に触れつつ、スコープを世界に広げてファミリービジネスの論点が整理されています。主要三理論とか https://t.co/65XIT86q3s 講演の材料としてお役に立てば幸いです。

収集済み URL リスト