著者
野村 正實
出版者
社会政策学会
雑誌
社会政策 (ISSN:18831850)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.70-81, 2016 (Released:2018-06-11)
参考文献数
35

日本の高度経済成長期(1955〜73年)に対する研究が盛んになっている。しかしそれらの研究にもかかわらず,きわめて重要な論点が欠落している。それは,高度成長期において日本は歴史上初めて自営業が多数を占める経済社会から雇用者が多数を占める雇用社会に移行したという事実である。自営業の世界と雇用の世界とでは経済社会原理が基本的に異なっている。本稿は,自営業が果たしてきた役割,雇用社会に移行したことの意義を検討する。

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自営業が珍しくなってきたのは高度経済成長期(1955-1973※諸説あり)以降のことで、それ以前の日本社会にとっては当たり前、それを再構成する試み。 自営業割合の推移はこの論文とかにある 「高度成長期における会社・自営業・学歴主義 ―一つの問題提起―」野村正實 https://t.co/TK3ChTWRK9 https://t.co/DawaS8ADm7
@kuroneblog 妄想です。 自営業率は戦前からずっと右肩下がりです。 リンク図1 自営業と雇用者の割合 https://t.co/hEpOB5Mgrk 投資は数値で判断できる部分や手段もありますけど、事業は雇用者マインドから経営者マインドに転換が必要で大変そうです。 fireで自営業率の適正値へ揺り戻している時期だったりして?
戦前日本資本主義と、戦後日本資本主義と、分けて考えられたのはとても興味深かった。自営業、中小企業、大企業、と、事業規模別でざっくりと分けた生態系のグラデーションが変わりつつある2020年代の今の、日本社会と企業と家族の在り方、の本は、積読どあったな。読む。 https://t.co/fx1TZwpdWd
関連したまとめはないものかと思ったら興味深い資料をみつけた。後で読む。 高度成長期における会社・自営業・学歴主義 https://t.co/fx1TZwpdWd https://t.co/wMfwxk1Ucj
https://t.co/qtI9Nr8XUc
高度成長期における会社・自営業・学歴主義 https://t.co/OrL9As4jAU 自営業という生き方が激減し、雇用中心社会の到来とともに学歴主義は成立したという、それは当然でしょうという論。
学歴エリート主義は、自営業の衰退と軌を一にしているという説があります。 https://t.co/qtI9Nr8XUc

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