- 著者
-
浅野 一朗
中村 保幸
星野 宏充
青木 敬司
藤井 繁佳
井村 直人
飯野 久和
- 出版者
- Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
- 雑誌
- 日本農芸化学会誌 (ISSN:00021407)
- 巻号頁・発行日
- vol.75, no.10, pp.1077-1083, 2001-10-01
- 参考文献数
- 19
- 被引用文献数
-
10
29
コーヒー抽出粕の熱加水分解抽出物を脱塩,脱色して精製したマンノオリゴ糖混合物から,活性炭クロマトグラフィーによりβ-1, 4-D-マンノビオース, β-1, 4-D-マンノトリオース, β-1, 4-D-マンノテトラオース, β-1, 4-D-マンノペンタオースを単離精製した.これらのマンノオリゴ糖について,ヒト腸内フローラ構成菌種による資化性を調べた.重合度にかかわらずマンノオリゴ糖は, <i>Bifidobacterium adolescentis</i>と<i>Lactobacillus acidophilus, Lactobacillus gasseri</i>に利用された.一方腸内有害菌にはほとんど利用されなかった.その結果,マンノオリゴ糖にはヒト腸内フローラの改善作用をもっことが期待できると考えられた.