- 著者
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橋本 修二
福富 和夫
市川 誠一
松山 裕
中村 好一
木原 正博
- 出版者
- 日本エイズ学会
- 雑誌
- 日本エイズ学会誌 = The journal of AIDS research (ISSN:13449478)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, no.1, pp.35-42, 2000-02-20
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
-
4
緒言: 日本におけるHIV/AIDSの将来予測を行った。なお、凝固因子製剤によるHIV感染は検討の対象外とした。<BR>対象及び方法: 1998年末までのエイズサーベイランス報告、HIV感染報告の捕捉率、新しい抗HIV治療の受療者割合、AIDS発病の潜伏期間を基礎資料として, HIV感染者時点有病数とAIDS患者累積数を2003年末まで予測した。<BR>結果: HIV感染者時点有病数は日本国籍では1998年末で7,300人と推計され、2003年末で15,400人と予測された。外国国籍では1993年以降一定という仮定の下で700人と予測された。AIDS患者累積数は日本国籍では1998年末で925人と報告されており、2003年末では3,300人と予測された。外国国籍では1998年末で361人と報告されており、2003年末では900人と予測された<BR>。結論: HIV/AIDSの2003年末までの将来予測値を示した。