著者
村田 伸 村田 潤 津田 彰
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.5, pp.601-607, 2008-10-20
被引用文献数
5 3

〔目的〕高齢者女性の足把持力と胸椎後彎角との関連性を検討した。〔対象〕地域在住の高齢者女性37名(平均74.7±5.9歳)である。〔方法〕足把持力,胸椎後彎角,片足立ち保持時間などを測定し,相関分析や共分散分析を用いて検討した。〔結果〕足把持力と胸椎後彎角ならびに片足立ち保持時間の三者には互いに有意な相関が認められ,胸椎後彎角が大きいほど足把持力が弱く,片足立ち保持時間が短いという関係が認められた。さらに,胸椎後彎角高値群と低値群の2群間の比較から,年齢を調整しても胸椎後彎角と足把持力ならびに片足立ち保持時間との関連が示された。〔結語〕胸椎後彎角が大きい高齢者女性は足把持力が弱く,立位バランスが低下していることが示唆された。<br>

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