- 著者
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永田 武
等松 隆夫
小川 利紘
- 出版者
- 宇宙航空研究開発機構
- 雑誌
- 東京大学宇宙航空研究所報告 (ISSN:05638100)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, no.3, pp.918-927, 1966-07
K9M-9ロケットによる昼間大気光,酸素原子6300Å線およびN_2^+イオンの3914Å帯の測定結果とその理論的解釈.測定は高度78kmないし335kmの間でおこなわれた.6300Å線の全輝度は13KRであったが,そのうと5.5KRは太陽紫外によるO_2シューマンルンゲ解離により,0.55KRはO_2^+およびNO^+イオンと常子の解離再結合によりまた,0.03KRはO原子の電子による熱励起により発輝されたものとおもわれる.このほか280kmより高処に別の6300入線の放射源があるようである.一方O(^1D))のO_2(X^3-Σ_0^-)の非活性化の大きさは200km以下の高度ではいちぢるしく大きく,その反応速変係数は2×10^<-10>cm^3/secと推定された.3914Å帯の全輝度は6.5KRであったが,330kmで3.2KRまで減少した.この発輝機構を太陽放射のN_2^+イオンによる螢光散乱として,N_2^+の密度の高度分布を求めた.またN_2^+イオンの電離層内での消失機構について論じた.