著者
大羽 和子
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.120-124, 1996-05-20
被引用文献数
6

1) 22種類の野菜類のAAO活性を測定した結果、生食用野菜のうち貝割大根に、茎菜類ではセロリーに、根菜類ではニンジンに、果菜類ではキュウリに高い活性が認められた。野菜のビタミンC含量とAAO活性の間には相関性は認められなかった。2) これらの野菜のAAO活性の至適pHは異なり、貝割大根5.15、セロリー5.90、ニンジン6.20、キュウリ6.50であった。3) クエン酸によりどの野菜のAAO活性も阻害されたが、アルファルファやパセリの活性は完全に阻害され,セロリーやニンジシの活性は50%以上阻害されたのに対し、キュウリやカボチャの活性は約15%の阻害であった。 4) 野菜の部位によってAAO活性は異なり、貝割大根では子葉に、セロリーでは茎の中央部と基部に、ニンジンでは地上部側に、キュウリでは中央部に高い活性が認められた。5) ニンジンやキュウリを低温貯蔵すると、AAO活性は徐々に減少したが、貝割大根ではあまり変化なく、セロリーでは3日後に増大した。

言及状況

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[食][植物] アスコルビン酸を酸化するアスコルビン酸オキシダーゼは、多くの野菜に存在します。比嘉照夫氏の言うように酸化型アスコルビン酸が発癌物質だったら野菜を食べてはいけないことになります。

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アスコルビン酸を酸化するアスコルビン酸オキシダーゼは、多くの野菜に存在します。比嘉照夫氏の言うように酸化型アスコルビン酸が発癌物質だったら野菜を食べてはいけないことになります。 / “CiNii 論文 -  新鮮野菜のアスコルビン酸オ…” http://t.co/z1DUyFuQ

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