- 著者
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久保 正敏
- 出版者
- 情報処理学会
- 雑誌
- 情報処理学会研究報告. CH,[人文科学とコンピュータ] (ISSN:09196072)
- 巻号頁・発行日
- vol.25, pp.49-57, 1995-01-27
- 参考文献数
- 3
- 被引用文献数
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2
1965年から1989年までの間に発表されたニューミュージク系の曲300余を対象に、歌詞をデータ入力するとともに、歌詞から曲を分類する項目を設定し、それに基づいた値のデータベースを作成した。その概略的な分析結果を報告する。25年間を5年毎の5つの期間に区切って、分類項目値の変化を見ると、以下のようないくつかの特徴を指摘できる。●1960年代には見られた「若者モノ」は1975年以降減少している。●代わって「恋愛モノ」が台頭し、最近では9割近くを占める。●これに呼応して、歌詞に友人や肉親など恋愛対象以外の人物が登場する曲は急減する。●歌詞の時間的方向性を見ると、第1期は未来指向、第2、3、4期は過去指向、第5期は再び未来指向が優勢となる。こうした変化と、経済・社会的変化、世相・風俗、ミュージシャンの世代や相互の影響、海外の洋楽からの影響、と言った諸現象との相関についての詳しい分析は、今後の課題としたい。