著者
坂元 昂 池田 央 牟田 博光
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学雑誌 (ISSN:03855236)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.125-136, 1977-12-30

放送大学で将来採用する可能性のある学習形態を想定し,放送その他各種の情報媒体を総合的に活用してどこまで学習効果を高められるかを3科目について検証した.科目の最終学力成績を決める大きな要因は,3科目とも,基本的には個人の能力であるが,能力差を除いて考えれば,放送のみよりは通信教育を加えたほうが,さらにスクーリングを加えたほうが成績がより向上する.その他の要因として,科目によって異なるが,番組内容に対する興味,関心,予備知識の大小,などが成績に寄与しているといえる.成績以外の学習効果として,学習継続意欲をみてみれば,科目によって説明力の大きい変量は異なるものの,内容の興味,関心,期待の充足度,疲労など,概して情意的,態度的要因が寄与している.

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