- 著者
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坂元 昂
- 出版者
- 札幌学院大学
- 雑誌
- 社会情報 (ISSN:0917673X)
- 巻号頁・発行日
- vol.2, no.2, pp.101-109, 1993-02
- 被引用文献数
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5
教授学習過程は,(1)教師から学生への情報伝達,(2)学生の行動の理解・評価,(3)KR情報の伝達の三方向のコミュニケーションからなっていることを述べ,(1)では,受容反応と構成反応の区別,(2)では,形成的評価の重要性,(3)では,情報伝達とKR情報との適切な組み合わせの重要性を指摘している。大学における講義の改善法として,線結び式講義評価法,授業改善視点表を紹介し,大学生の講義に対する評価は,良い講義の判定は,講義の内容の良さによって,悪い講義の判定は,方法によってなされることを,調査結果に基づいて述べ,教育内容を系統づけ,充実する事が大切で,その上で,上手なプレゼンテーションの方法が,講義を悪いと評価されないために重要であると主張している。さらに,大学生の学習意欲,学習技能,創造性を測定する尺度を用いて,世界の主要国12カ国の学生総計3,500人の行動を調べ,学習意欲4因子,率先,挑戦,計画,追求,学習技能4因子,作業,認知,資格,調査,創造性4因子,組織,論理,実行,独創を見いだし,因子の特典を用いてチャーノフの顔を作成したところ,日本の大学生の顔は,たいへん情けなく,極めて成績の良くないことが示された。