著者
佐伯 徹郎 藤井 健生 山口 静馬 加藤 裕一
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.209-214, 2003-04-01
被引用文献数
7

短期記憶といった精神作業時に外部から種々の音圧レベル値を持つ有意味又は無意味騒音が侵入してきた場合,その騒音が作業者にどのような影響を及ぼすかを考察した。すなわち,騒音に対するうるささの心理的印象及び正答率や反応時間といった作業成績に着目し,騒音の音圧レベル値や有意味・無意味性にどのように依存するかを考察した。その結果,(1)有意味騒音は低い音圧レベル値であってもうるさく感じ,その傾向は視覚による課題提示の場合に特に顕著である,(2)作業成績については,有意味・無意味騒音ともに,聴覚による課題提示の場合は騒音の音圧レベル値が高くなると低下する傾向にあるが,視覚による課題提示の場合はその傾向は見られない,などの知見が得られた。

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[cognition][study] 「騒音の音圧レベル値や有意味・無意味性にどのように依存するか」
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