著者
柏木 惠子 若松 素子
出版者
一般社団法人日本発達心理学会
雑誌
発達心理学研究 (ISSN:09159029)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.72-83, 1994-06-30
被引用文献数
32

「親となる」ことによって親にどのような人格的・社会的な行動や態度に変化 (親の発達) が生じたかを, 就学前幼児をもつ父親と母親346組を対象として比較検討を行った。加えて, 子どもや育児に対する感情・態度及ぴ性役割に関する価値観の測定も行い, 母親の職業の有無, 父親の子育て・家事参加度との関連で分析を行った。その結果, 「親となる」ことによる発達は柔軟性, 自己抑制, 視野の広がり, 自己の強さ, 生き甲斐など多岐にわたるが, いずれの面でも父親より母親において著しいこと, 子ども・育児に対して父親が青定的な感情面だけを強く持っているのに対して, 母親では肯定面と同時に否定的な感情もあわせもつアンヴィバレントなものであること, 父親の育児・家事参加度の高さは母親の否定的感情の軽減につながる, 同時に父親自身の子どもへの肯定的感情が強まり, 母親のそれと近いものになること, 父親及び母親の性役割についての価値観は, 父親の育児・家事参加及び母親の有職と相互に一貫した形では対応しており"言行一致"があること, などが見出された。

言及状況

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親になることでの人格的成長についての調査 ・成長度合いは父<母の傾向 ・育児に対して父はほぼ肯定的、母は肯定的、否定的の相反する感情を持つが父の育児・家事参加により母の否定的感情の低減につながり、父の肯定的感情も母のそれに近いものになる。 https://t.co/nEEiaBEHBh
https://t.co/OPOklhYhhd なんだか可愛いので問題ないにゃ。 https://t.co/UeKqso0J6R
https://t.co/OPOklhYhhd 抄録「感情・態度及ぴ性役割…」 ぴ(*´ω`*)♡?
「親となる」ことによる人格発達 : 生涯発達的視点から親を研究する試み http://t.co/SvPGO2nWea "父親の育児・家事参加度の高さは母親の否定的感情の軽減につながる, 同時に父親自身の子どもへの肯定的感情が強まり, 母親のそれと近いものになること,"
CiNii 論文 -  「親となる」ことによる人格発達 : 生涯発達的視点から親を研究する試み http://t.co/XAAeTJWF8v 柏木恵子氏の論文。たしかに私も柏木恵子さんの著書で子どもとの一体感は実は母親より父親の方が強いと読んだことある。
CiNii 論文 -  「親となる」ことによる人格発達 : 生涯発達的視点から親を研究する試み http://t.co/yB8N3AxnCC #CiNii
そうですね、ありがとうございます。RT @echstarb これではないでしょうか。柏木惠子・若松素子(1994) 「親となる」ことによる人格発達:生涯発達的視点から親を研究する試み http://t.co/ffOKEwU7eh …
こんな論文どうですか? 「親となる」ことによる人格発達 : 生涯発達的視点から親を研究する試み(柏木 惠子ほか),1994 http://t.co/xtBkAJb3
こんな論文どうですか? 「親となる」ことによる人格発達 : 生涯発達的視点から親を研究する試み(柏木惠子ほか),1994 http://id.CiNii.jp/NQnfL
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