- 著者
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山下 泰樹
松本 弘
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.101, no.270, pp.15-22, 2001-08-23
- 参考文献数
- 12
声質を表す8対の評価語による音声の主観評価値と, それら音声の各種音響パラメータとの間の関係を重回帰分析等を通して検討した.音声データは男女各50名中から選定した男声20名女声19名で, 被験者は大学生22名である.検討の結果, (1)主観評価の結果から, 評価語はほぼ2グループに分かれること, (2)"張り"を含むグループは, 中域の周波数パワーが大きいこと, (3)"太い"を含むグループではF0が主要な要因であること, (4)動的個人生を表す"落着き"は, モーラ当りのF0の偏差と高い相関があること, (5)動的個人生を表す"歯切れ"は, 母音の広がりやホルマントの遷移の度合いに違いが見られること, が分かった.