著者
松本 弘一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.80, no.7, pp.630-633, 2014-07-05 (Released:2014-07-05)
参考文献数
11
著者
松本 弘毅
出版者
早稲田大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

『先代旧事本紀』の写本についての調査と検討を行い、公にした。鎌田純一の『先代旧事本紀』の写本研究を再検討する必要性は以前から感じていたため、できる限りの写本調査を行った。本研究の結果、やはり鎌田論にも修正の余地があり、また鎌田が検討しなかった写本についても見るべきものがあることがわかったため、それらをまとめて公にした。未調査の写本、また検討を仕切れていない写本も残されているので、引き続き研究を続けていきたい。
著者
星野 哲 松本 弘之 松本 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.311, pp.53-60, 2001-09-10
参考文献数
15
被引用文献数
2

我々は, 指紋照合システムの供給者ならびに利用者に対してセキュリティーの再考を促すことを目的に, ゼラチン製の人工指, いわゆる"グミ製人工指"が市販されている11機種の指紋照合装置に高い割合で受け入れられることを示してきた.これらの一連の実験において, 我々は元となる生体の指を直に押し当てて作製した型を用いてきた.本稿では, 生体の指を直に押し当てることなく, ガラスなどに残った指紋から採取した指紋画像を元に型を作製できるか否かについて検討する.まず, 指紋画像を利用した型の作製方法を説明する.さらに, その型から作製したグミ製人工指も市販の指紋照合装置に受け入れられたことを報告する.
著者
遠藤 由紀子 松本 弘之 松本 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.48, pp.17-24, 2001-05-11
参考文献数
17
被引用文献数
3

我々は, バイオメトリック認証技術の一つである指紋照合技術の安全性を評価する中で, ゼラチンにより作製したグミ製人工指が高い割合で指紋照合装置に受け人れられることを発見した. この事実は指紋照合装置の安全性に再考を迫るものであった. 一方, この認証方法が様々な環境で多くの人に安定して適用できることが求められているという観点で考えると, グミ製人工指は指紋照合装置に受け入れられにくい乾燥指をもつ人などへの救済手段となる可能性がある. 本稿では, グミ製人工指と乾燥した生体指について受入率の比較を行い, 両者の違いに関して人力された指紋画像のコントラストや柔らかさなどの観点からの議論を試みる.
著者
工藤 浩 渡邉 卓 福田 武史 奥田 俊博 松本 弘毅 小林 真美 松本 直樹 小村 宏史 伊藤 剣
出版者
日本工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

日本文学・日本史学・神道学・日本語学の四分野の研究者による「先代旧事本紀研究会」を組織し、学際的に『先代旧事本紀』の研究史上の問題点と今後の課題を考究する共同研究を行った。平成29年9月に公開研究発表会を実施した。神話としての特徴、用字意識など編纂と内容の問題に加えて、神道の祭儀・思想・文献、訓詁注釈・国学等に与えたの影響について、『先代旧事本紀』の持つ学問的な意義を明らかにした。本研究の成果は、研究代表者、分担研究者に3名の研究者を加えた12名による論文10編とコラム4編を掲載する『先代旧事本紀の現状と展望』(上代文学会叢書)を平成30年5月に笠間書院より刊行し、広く開示する。
著者
長澤 榮治 池田 美佐子 黒木 英充 鈴木 董 松本 弘 松井 真子(黒木) 黒木 真子(松井 真子)
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2001

アラビア文字圏とは、アラビア語・ペルシア語・オスマントルコ語などアラビア文字を用いる文化的世界を指す。これまで同地域に関する研究は、思想・宗教分野への関心が強く、また伝統的資料利用法による印象論的分析が中心であり、基礎資料の体系的利用にもとづくに政治社会分析の体制が十分に整ってはいなかった。本研究は、近現代の同地域に関する政治社会分析のために、議会議事録・官報・法令集・政府年鑑・地誌など基本資料を用いたデータベース形成のための手法を構築することを目指した。具体的な作業として、これらの原資料のデジタル化を行い、デジタル化した資料の索引・目次などを利用して用語検索システムのためのアラビア文字入力作業とデータベース設計のモデルの構築を試みた。また、上記の作業に当たっては、未所蔵分の資料の補充や関連する資料の収集、そして現地専門家との意見のために海外調査を実施した。今回アラビア文字圏データベースの構築に向けて基礎的な作業の対象に選んだのは、(1)オスマン帝国官報、(2)エジプト議会議事録、(3)エジプト新編地誌の三資料である。(1)オスマン帝国官報については、マイクロフィルム化とデジタル化を行い、全刊行号に関する書誌情報を入力し、そのデータの整理作業を行うとともに、検索システムのための準備作業を完了した。(2)のエジプト議会議事録は、索引のデジタル化と会期・会議別一覧表の作成を行った。(3)アリー・ムバーラク著『新編地誌』は、エジプト近代社会経済史資料の宝庫であるが、全文のデジタル化と索引のアラビア語入力、キーワード検索のための入力データの選定・整理作業を実施し、パイロット版の検索システムを作成した。上記のデータベースについては、今年度中に試験的に公開する予定である。
著者
山下 泰樹 松本 弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.270, pp.15-22, 2001-08-23
参考文献数
12

声質を表す8対の評価語による音声の主観評価値と, それら音声の各種音響パラメータとの間の関係を重回帰分析等を通して検討した.音声データは男女各50名中から選定した男声20名女声19名で, 被験者は大学生22名である.検討の結果, (1)主観評価の結果から, 評価語はほぼ2グループに分かれること, (2)"張り"を含むグループは, 中域の周波数パワーが大きいこと, (3)"太い"を含むグループではF0が主要な要因であること, (4)動的個人生を表す"落着き"は, モーラ当りのF0の偏差と高い相関があること, (5)動的個人生を表す"歯切れ"は, 母音の広がりやホルマントの遷移の度合いに違いが見られること, が分かった.
著者
齊藤 桂子 氏家 隼人 蒔苗 剛 櫻井 真梨子 松本 弘紀 青木 健史 宮田 泰子 三笠 祐介 藤井 雅 丸谷 由里子 田中 光郎
出版者
一般財団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.482-487, 2016-11-25 (Released:2017-11-25)
参考文献数
11
被引用文献数
4

本学歯科医療センター小児歯科外来では,歯科治療の際に特別な対応が必要な心身障害児や不協力児に対して,その患者の治療に対する協力状態により全身麻酔下での歯科治療を選択している。平成21 年1 月から平成27 年12 月までの7 年間に当科を受診し,全身麻酔下での歯科治療を行った症例を対象として実態調査を行い,平成元年の当科の調査結果と比較検討した。1 .症例数と年齢分布:82 名(男性53 名,女性29 名)の患者を対象に,のべ87 回行われた。処置平均年齢は12 歳5 か月であり,過去の報告と同程度であった。2 .患者の内訳:対象患者の51%が障害児・障害者であり,その多くは精神遅滞であり,過去の報告と同様であった。3 .処置内容と処置歯数:1 症例当たりの平均処置歯数は乳歯10.5 歯,永久歯7.6 歯であり,コンポジットレジン充填が乳歯6.8 歯,永久歯5.6 歯で最も多く,過去の報告と同様の傾向を認めた。4 .処置時間:平均処置時間は2 時間13 分であり,過去の報告より処置時間は短縮していた。5 .本県のような面積の広い地域においては,とくに地域の開業医と大学の連携が重要であると考えられた。
著者
工藤 浩 松本 弘毅 松本 直樹
出版者
日本工業大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2018-04-01

初年度にあたり、入力済みの底本卜部兼永筆本の本文をもとに、研究代表者と分担研究者で巻第一~巻第三の訓読文、頭注、口語訳の草稿を作成し、問題点を検討中である。新編日本古典文学全集に倣い、見開きの右頁には校訂本文と校異の頭注、左頁には訓読文を置き語釈に関する頭注と下部に口語訳を付した体裁を採ることとし、頁割見本を作成した。『先代舊事本紀』主題と構想は、物部氏の職掌の起源を明らかにし、石上神宮を顕彰をすることにあると考えられる。本文の大部分は、『古事記』『日本書紀』『古語拾遺』の抄録によって形成されているため、右頁の本文の右側には『古事記』左側には『日本書紀』『古語拾遺』の対応箇所の本文を掲げて、三つの文献の抄録によって記述された部分と『先代舊事本紀』独自の内容を持つ箇所が一目瞭然となるようにする。施注の際には、全体の主題と構想を視野に入れながら、前者の箇所については、記事を選択する意図を明らかにするとともに、後者については詳細な語釈を心がける。未調査の写本数本の閲覧と複写を行い調査を進めている。予定していた写本一本の閲覧が実施に至っていないため作業ができない状況にある。早急に閲覧許可を得て、校訂本文の策定に取り掛かることが当面の課題である。分担研究者の松本弘毅氏によって、写本系統については従来の研究が書き換えられつつあるため、更に調査の及んでいない写本に関しても、能う限り対象に入れた本文校訂を行うことが、必要である。施注では、基盤研究(C)「先代旧事本紀の総合的研究」(15K02236)に於いて明らかにした日本文学、日本史学、日本語学、神道史学の立場からの学際的なアプローチの成果を盛り込みながら、注釈作業を進めてゆくことを確認した。今年度は、三名各自がそれぞれ論文一本を、論集・雑誌に発表した。
著者
松宮 壽人 坂下 嘉章 坪井 靖 松本 弘 植田 伸幸
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
年次大会講演論文集 : JSME annual meeting
巻号頁・発行日
vol.2005, no.3, pp.179-180, 2005-09-18

A conceptual design of sodium cooled fast reactor as small-decentralized power supply has been performed. The reactor named 4S (Super Safe, Small and Simple) has a reflector controlled U-Zr metallic fuel core. Characteristics of the 4S reactor are non-refueling (core life time: 30 years), the negative coolant void reactivity during 30 years, integrated and simple reactor structure, and natural circulation decay heat removal systems. Accidents without scram events (AWS) as unprotected sudden loss of flow event and ATWS events have been analyzed for the passive safety features of 4S using a transient simulation code (ARGO-3 code). It is predicts that the passive safety can evade sever damages of the core and primary coolant boundary under the ATWS and AWS events.
著者
松本 弘毅
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.152, pp.11-21, 2007-06-15
著者
松本 弘 丸山 靖史 井上 博夫
出版者
一般社団法人 日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.50, no.7, pp.549-555, 1994-07-01 (Released:2017-06-02)
参考文献数
15

本論文は、教師あり及び教師なしスペクトル写像とパワースペクトル包絡(PSE)分析合成系に基づく声質変換法を検討している。教師つきの場合、入力話者のスペクトルは、代表スペクトルの入力・目標話者間の差を歪最小基準で内挿することによって写像される。また、教師なし方法では、目標話者の符号帳と、これをファジー目的関数最小基準で入力話者に適応化した符号帳を用い、ファジー写像を利用して変換される。変換音声と目標音声との対比較による話者識別実験で評価を行い、男声男声変換では、どちらの方法についても平均識別率84%を得た。また、男声女声変換では、教師つき方法で平均70%の識別率が得られた。
著者
松本 弘紀 角田 初恵 夏堀 裕之 原田 利佳子 田中 光郎
出版者
一般社団法人 日本小児歯科学会
雑誌
小児歯科学雑誌 (ISSN:05831199)
巻号頁・発行日
vol.45, no.3, pp.405-411, 2007

少子化と齲蝕罹患者率の減少という社会状況において当小児歯科に求められている役割の現状を把握し,的確に対応する方策を検討するために,平成13年4月から平成17年年3月までの5年間に本学小児歯科外来を受診した全初診患児の初診時の問診表およびカルテをもとに実態調査を行い,以下の結果を得た.<BR>1.初診患児数は3歳から7歳が多かった.これは,歯科疾患実態調査の結果に比べて,一人平均齲蝕歯数が多い年齢層であり,また齲蝕を主訴として来院する比率も高かったことから,治療に対する協力性が乏しく,治療が困難であるために当科を受診した患児が多かったためと推測された.<BR>2.患児の居住地は盛岡市内と近郊で62.6%を占めていたが,その他の地域から来院する患児では50.8%と紹介率が高く,当科の北東北地区における二次・三次医療機関としての役割を示唆していた.<BR>3.当科への紹介患者は全初診患者の38.7%であり,平成13年度から平成17年度にかけて,21.6%増加した.開業医からの紹介と医学部からの紹介に増加傾向が認められ,この結果も当科の二次・三次医療機関としての位置づけが示されていた.<BR>4.初診時の主訴は齲蝕処置が40.6%で最も多く,次いで歯列咬合18.4%,診査希望13.0%,外傷10.6%の順であった.これは大学病院小児歯科にはいまも低年齢児や非協力児に対しての齲蝕処置が患者からも開業歯科医師からも求められているためと考えられた.<BR>5.年齢別一人平均齲蝕歯数(乳歯)は,平成17年歯科疾患実態調と比較して,殆どの年齢において実態調査の一人平均齲蝕歯数を上回っており,5歳以下ではその傾向がさらに明確に認められた.年齢別一人平均齲蝕歯数(永久歯)は,平成17年歯科疾患実態調査と比較して,10歳以上の年齢において実態調査の一人平均齲蝕歯数を上回っていた.また未処置歯分類(乳歯)ではC2,C3を持つ者の割合が多かった.
著者
長澤 榮治 鈴木 恵美 松本 弘 岩崎 えり奈 臼杵 陽 飯塚 正人 泉 淳 辻上 奈美江 ダルウィッシュ ホサム 錦田 愛子 横田 貴之 石黒 大岳
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

2011年1月に始まるアラブ革命の各国ごとの多様な展開を、憲法改正などの政治改革に成功した事例から、軍事クーデターや運動弾圧による内戦の勃発とその長期化による大量の難民発生の事例まで、実証的に検討し、その背景となるイスラーム運動など地域の基軸的な諸問題との関係を考察した。また、パレスチナ問題の展開や域内の非アラブ国や域外大国の介入など中東域内政治の構造変容についても分析を進めた。以上の研究の成果を社会に向けて公開・発信した。今後の研究発展の基盤整備のために、アラビア語など関連文献資料の収集を行い、政治動向の情報の系統的な収集・蓄積とアーカイブ化に向けた試作的なデータベースの作成も行った。