著者
村中 淑子
出版者
徳島大学
雑誌
言語文化研究 (ISSN:13405632)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.277-298, 1999-02-20

京阪式アクセントにおける複合名詞のアクセントは,前部要素の起式によって全体の起式が決定し,後部要素が何であるかによってアクセント核の有無および位置が決定する,ということはすでに知られている(和田実1942)。また,複合名詞のアクセント核については,ほぼ4通りに分けられることもわかっている。すなわち,アクセント核が無いか(以下,平板化と呼ぶ),後部要素の直前にアクセント核があるか(以下,プレアクセントと呼ぶ),後部要素の1拍目にアクセント核があるか,後部要素のもとのアクセント核が生かされるか,のいずれかである(前田勇1953,佐藤大和1989)本稿では,多人数調査の結果により,京阪式アクセント地域における複合名詞アクセントの動態を明らかにし,考察する。調査は1998年3月に実施した。インフォーマントは各世代の男女あわせて51名,いずれも東大阪市内の生え抜きである。その内訳は次の通り。できるだけ自然なふだん通りの発音を得るため,「あ,飛行場や」「竸馬場やん」のように,方言発話文のなかに複合名詞を含ませる形で調査票を作り,それを話者に読み上げてもらい,録音した。後日,すべての録音について聞き取りをおこない,資料を作成し,分析した。

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大阪方言における複合名詞アクセントの実態について Variant Accents of Compound Nouns in the Osaka Dialect  http://t.co/1tM665kX  こういうのはあった。 #research

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