著者
川野 洋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.70, pp.61-68, 2006-06-30
参考文献数
3
被引用文献数
1

本研究では、コンピュータシューティングゲームの難易度の指標について、探索手法の観点から考察し、異なるシューティングゲーム間での難易度の比較を可能とする難易度指標を提案する。また、敵機の攻撃弾の発射速度決定の手法について考察し、将来の自機の移動を予測するための探索手法を攻撃弾発射速度決定の過程に導入することで、従来手法に比べて同じ数の攻撃弾で自機破壊確率を大幅に向上させることが可能であることを示す。提案手法は、攻撃弾発射時点から未来の各時間ステップにおいて、自機がゲーム画面内の各位置に存在する確率を評価するものであり、その計算にかかる時間は、従来の探索計算法に比べて大幅に短縮されるこれにより、提案手法は、シューティングゲームの要求する実時間性を満たすことが出来る。提案手法の有効性は、筆者が開発したシューティングゲームを用いた実験により検証される。In this paper, an indicator of "difficulty" of computer shooting games is defined from the view point of artificial intelligence research. The defined indicator is described by the searching theory. This paper also proposes an algorithm for deciding the velocity of attacking bullets launched by the enemy character in shooting games. The algorithm is an application of seaching technique, and it can be used in real time by adopting the efficient calculation method based on the prediction of existing probability of the player`s character at each time step and position in the future. The destruction rate of the player's character can be incleased by the proposed method. The performance of the algorithm is examined by the experiment using an actual shooting game program developed by the author.

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シューティングゲームの敵機攻撃弾発射アルゴリズムに関する考察 http://t.co/QD9rGlgNNC NTTさんなにやってんですか
これ、軽く見てみた。 RT @RE_DO: Google先生に STG 研究 論文で聞いてみたらこれが出てきた http://ci.nii.ac.jp/naid/110004821699/
後からゆっくり読もう QT @RE_DO: Google先生に STG 研究 論文で聞いてみたらこれが出てきた http://ci.nii.ac.jp/naid/110004821699/

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