- 著者
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岩田 正美
- 出版者
- 首都大学東京
- 雑誌
- 人文学報 (ISSN:03868729)
- 巻号頁・発行日
- vol.281, pp.73-99, 1997-03-25
- 被引用文献数
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ここ数年、目に見える形でのホームレス=路上生活者の存在が目にっくようになってきている。しかしこれを積極的に社会問題化していく方向性が今日のわが国には希薄である。路上生活者の存在を社会問題化させる媒介項として社会調査の意味を検討した上で、新宿の路上生活者を一斉調査によって概観し、あわせてインタビュー調査から路上生活者の多様な姿を路ヒ生活と一般社会との〈距離〉という視点からスケッチする。