著者
石月 静恵
出版者
桜花学園大学
雑誌
桜花学園大学人文学部研究紀要 (ISSN:13495607)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-16, 2006-03-31

本稿は,平成16年度・17年度の科学研究費補助金による共同研究「大正・昭和初期日本女性史と台湾-北村兼子と『婦人毎日新聞』『台湾民報』」の調査の過程で生み出されたテーマを深めたものである。当初は,北村兼子の台湾認識を検討することを目的としていた。しかし,台湾での史料調査などを経て,婦人毎日新聞社主催の台湾での婦人講演会に北村と同行した林芙美子も台湾について叙述しており,それが台湾で批判されたことが判明し,林芙美子の言説についても検討する必要が生じた。婦人毎日新聞社講演会は,1930年に開催されたが,その前後にも,日本の知識人女性が,台湾を訪問し,台湾についての叙述が残されていることも明らかになった。1920年に訪台した林歌子や1935年に訪台した野上弥生子については,現地の女性雑誌に台湾での様子が掲載された。日本統治下の台湾においては,種々の女性問題が存在し,植民地であることによる加重もあった。訪台した日本の知識人女性がこれらの問題をとらえることができたかどうかを検討した。

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知識人女性の台湾訪問と台湾認識

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