本研究では,プロセッサの省電力化を目的として,DVFS制御を利用したプロファイル情報に基づく最適化コンパイラを開発した.プログラムの稼動条件による時間的制約と電力的制約のそれぞれに対応する最適化方として,(1)実行時間の増加を許容範囲内に抑えて消費電力量を削減する,(2)消費電力量を許容範囲内に抑えてできるだけ高い性能を達成する,という2つを設定した.また,x86プロセッサが持つタイムスタンプカウンタをプロファイル情報として利用することで,オーバヘッドを低く抑えてプロファイルできることを示した.本最適化コンパイラにより,ユーザが指定する実行時間の許容範囲に対して,平均で5%程度の誤差に抑えて,プロセッサの消費電力量を削減できることを確認した.また,消費電力量の許容範囲に対しては,平均で5%程度の誤差に抑えられることを確認した.We developed an optimization compiler based on the profile information that uses DVFS control for power-saving of CPU. We set two optimization policies, to this optimization compiler :(1)optimization based on the threshold of execution time; (2)optimization based on the threshold of energy consumed. In addition, we implemented a profile option with a low overhead using the x86 processor's Time Stamp Counter into this optimization compiler. We conclude that our optimization compiler is acceptable, since it has only 5% error on average to a specified parameter threshold from users.