著者
苅田 知則
出版者
九州大学
雑誌
九州大学心理学研究 (ISSN:13453904)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.105-122, 2000-03-10

本研究は,イナイ・イナイ・バーやカクレンボ,秘密基地づくり等,子どもの「隠れる行為」に着目し,これまで日本の様々な学問領域においてどのような研究が行われてきたかを概観した。本稿では,最初に「イナイ・イナイ・バー」「カクレンボ」「秘密基地づくり」「その他」という行為の形態に応じて,先行研究の動向を紹介した。次に,子どもの「隠れる行為」の動機を理解する視点として,「解釈論」「空間論」「変遷論」を挙げた。まず,「解釈論」では,「隠れる」動機を子どもの「内的要因」「外的要因」のどちらに求めるか,またその解釈が「日常観察」「病理治療」的背景のどちらで行われたのか,という軸にしたがって分類を行った。第2に,「空間論」では,子どもと物理的空間との相互作用に着目した「ミクロ空間論」と,空間認知の立場から生活環境における他の空間との関係性に焦点を当てた「マクロ空間論」に先行研究の知見を整理した。最後に,年齢によって子どもが興じる「隠れる行為」の形態が異なることから,「変遷論」を展開した。

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子どもの隠れる行為のはじまりとして、秘密基地作りなどと並べて考察している論文もあります。https://t.co/F1vVEx78d4 大人が家庭・職場外にサードプレイスを求める欲求のルーツかもしれない。 https://t.co/l3qNi5FSSL
隠れる行為に関するこの論文面白いよ。http://t.co/w8vBDD8u RT @micca16849 {秘密基地}の話が印象的...[子どもの隠れる行為]を思い出す RT @YukiAnzai: ワークショップの空間デザイン http://t.co/VCPJWSUp

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