著者
谷村 省吾
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.85, no.1, pp.1-89, 1992-04-20

量子力学系の断熱変化に伴う位相因子-Berryの位相というものがある.それは断熱変化ののちに量子系が元の状態に戻っても,元に戻らない余分な位相因子である.これに似た現象が古典力学にもある.自力で変形可能な,宙に浮いた物体-例えば猫,名前はTomとい-は,変形して元の形に戻っても,その向きは元通りにならない,つまり宙返りすることがある.これらの現象はともに接続の微分幾何の言葉で捉えられることを解説する.また,接続の微分幾何はゲージ理論の一側面を担っているが,この幾何学の観点から見るとき,量子系・古典系・ゲージ理論に多くの類似点・対応物があることがわかる.これらの点について一般的に考察する.最後に具体例を構成する.とくにその例の中で,複素射影空間P^2(C)上の新しい型のインスタントン的な接続を示す.

言及状況

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@puella_math わたしもハウスドルフ性とか細かい定義忘れたのでたぶんおあいこです…… 物理で有名どころは、ベリー位相と呼ばれる量はcurvatureの積分として定義されていて、holonomyと呼ばれる量だと書いてありま… https://t.co/dAU45r5y8U
谷村先生の『トムとベリー』 https://t.co/GXfw8RpndK を思い出したけど、元ネタが思い出せなった。 多分、トムとジェリー
@kz_itakura @hashimoto_tokyo トムとベリー! 知っていてくださってありがとうございます。私の問題作(修士論文)ですね。たしかに今回のトークはそっち方面がらみなのですが、どこまで私の土俵に持って行けるかわ… https://t.co/Z6JQXA254Y
トムとベリー https://t.co/Wzmraz4OIS
@sibasyun なるほど  先学期ゼミで読んだのはhttp://t.co/kstZExagb8 だけど割りと数学っぽいかもしれぬ
@lebleuduciel_gb http://t.co/kstZExagb8
@ShinichirohM 『トムとベリー』なる論文もあります。 http://t.co/xCZEv5hp
@shigekomura ネコの宙返りの話をされたのは柳尾朋広さんでしょうか? 昔私も猫の宙返りのゲージ理論などということを研究していました。:「トムとベリー」http://t.co/9geUeo9c

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