著者
亘理 靖展 堀尾 一生 入江 英嗣 五島 正裕 坂井 修一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.79, pp.7-12, 2007-08-01

本研究室で提案しているツインテール・アーキテクチャでは,発行幅を増やさずにスーパスカラ・プロセッサに演算器を追加することで実質的に発行幅が増えたような効果が得られる.ツインテール・アーキテクチャでは並列にメモリ・アクセス可能なロード命令が増えることで大きな性能向上が得られる.しかし,プロセッサ内のロード命令の数を増やすためにはロードストア・キューのサイズを大きくする必要があり,配線遅延の増大を招く可能性がある.本論文では,ロードストア・キューからアクセス・オーダ・バイオレーションの検出機構を分離し,アクセス・オーダ・バイオレーションの検出をするバッファを別途設けることで,ツインテール・アーキテクチャにおいて,配線遅延の増大を招くことなく,同時にメモリ・アクセスできるロード命令を増加させるモデルを提案する.シミュレーションによる提案モデルの評価では,ツインテール・アーキテクチャにおいてアクセス・オーダ・バイオレーション検出時の再実行方法を理想的にしたモデルとほぼ同等のIPCの向上が得られた.We propose Twintail Architecture, an architecture which gives effect similar to widening issue width but does not lead to greater latency. Twintail Architecture contributes to superscalar processor's throughput by enabling paralell memory access. However, it seems to provoke wiring delay with enlarging the size of load/store queue for the purpose of increasing in-flight load instructions. In this paper, we propose an reasonable model which increases the number of in-flight load instructions, by decoupling the function of access order violation detection from the load/store queue and enlarging a buffer which detects access order violation. Evaluation showed proposed model improves IPC as well as ideal re-execution model.

言及状況

Twitter (2 users, 5 posts, 1 favorites)

こんな論文どうですか? ツインテール・アーキテクチャの改良(ARC-1 : アーキテクチャI,2007年並列/分散/協調処理に関する『旭川』サマー・ワークショップ(SWoPP旭川200(亘理 靖展ほか),2007 http://t.co/cGCSS9bZCd
ナイスセレクション! RT @ronbuntter: ツインテール・アーキテクチャの改良(ARC-1 : アーキテクチャI,2007年並列/分散/協調処理に関する『旭川』サマー・ワークショップ(SWoPP旭川200(亘理 靖展ほか) http://t.co/xCUBxCyM
こんな論文どうですか? ツインテール・アーキテクチャの改良(ARC-1 : アーキテクチャI,2007年並列/分散/協調処理に関する『旭川』サマー・ワークショップ(SWoPP旭川200(亘理 靖展ほか),2007 http://t.co/CyuUuJgo
こんな論文どうですか? ツインテール・アーキテクチャの改良(ARC-1 : アーキテクチャI,2007年並列/分散/協調処理に関する『旭川』サマー・ワークショップ(SWoPP旭川200(亘理 靖展ほか),2007 http://t.co/CyuUuJgo
こんな論文どうですか? ツインテール・アーキテクチャの改良(ARC-1 : アーキテクチャI,2007年並列/分散/協調処理に関する『旭川』サマー・ワークショップ(SWoPP旭川200(亘理 靖展ほか),2007 http://t.co/CyuUuJgo

収集済み URL リスト