著者
田中 智久 田上 銀平 山崎 真大 高島 郁夫 迫田 義博 落合 謙爾 梅村 孝司
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.70, no.6, pp.607-610, 2008-06-25
被引用文献数
1 2

2005年度冬季に北海道で大量死した野鳥のうちの13羽について,病理検査とインフルエンザ,ウエストナイル両ウイルスの検出を行った.病理検査では全身性の急性循環障害が共通して認められ,ウイルス検出は陰性であった.これら検査結果,冬季限定の発生状況および文献検索から,融雪剤中毒の可能性が高いと考えられた.また,融雪剤を投与した鶏雛は急性経過で死亡し,野鳥と類似の病変を示した.鶏雛で血漿Na濃度の上昇があったことから,野鳥の死因の確定には罹患症例の電解質検査が必要と考えられた.

言及状況

外部データベース (DOI)

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鳥は歯が無いので、その代わりに砂を食べて砂嚢という器官に貯めておき、消化に役立てます。 そのためこの時期には砂粒と間違えて融雪剤を飲み込んでしまう鳥が多いです。 融雪剤に含まれる塩分は摂取量によっては危険であり、中毒死する野鳥が後を絶ちません。 そのハトが、無事に回復していることを願いたいです! http://ci.nii.ac.jp/naid/110006812738

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【Research】 融雪剤中毒が疑われた 2005-2006 年冬季北海道における野鳥の大量死 (病理学): 融雪剤中毒が疑われた 2005-2006 年冬季北海道における野鳥の大量死 (病理学)田中智久, 田上銀平, 山... http://t.co/MnWoUXLU

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