著者
野口 陽来 松井 利樹 橋本 隼一 橋本 剛
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ゲーム情報学(GI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.59, pp.31-35, 2008-06-20

現在,コンピュータ囲碁ではモンテカルロ法を用いた探索法が主流となっている.その中でより強いプログラムを作るためにプレイアウトの精度を上げる研究が盛んに行われている.その中でパターンを用いてプレイアウトの精度を高める方法が,その方法を使ったプログラムが大きな大会で優勝したため注目されている.本研究では大きさの異なる二つのパターンを棋譜より抽出し,それらのパターンを使用したプレイアウトの性能を比較した。その結果大きいパターンを使用したプレイアウトの方がパターンを使用しないそれより高い性能を示すことがわかった。またパターンはそれに応じた使い方をしなければ効果が出ないことが予想された。Today, Monte-Carlo method is mainly used in the domain of computer go. There are many studies that improve the accuracy of the Monte-Carlo playout. In this paper, we extract two set of patterns of different size from game records and compare the performances of these patterns. The experimental results show that the bigger patterns have performance better in the playout. Moreover the performance depend on how the patterns are used.

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