著者
森 玲奈
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.51-62, 2009
被引用文献数
2

本研究の目的は,ワークショップ実践家のデザインの方法が変容した契機に着眼し,実践家がデザインにおいて熟達する過程を明らかにすることである.本研究では,経験年数5年以上のワークショップ実践家19名に対し,半構造化インタビューを行った.分析の結果,実践家におけるデザインの方法の変容の契機は,(1)対象者の違いに応じたデザインの必要への気づき,(2)自己の立場の変化に応じたデザインの必要への気づき,(3)他者との協働デザインの中での気づき,(4)継続の必要性,(5)実践の内省による気づき,の5つに類型化することができた.さらに,ワークショップ実践家がデザインにおいて熟達化する過程では,(1)実践家としての原点,(2)葛藤状況とブレイクスルー,(3)他者との関係構築への積極性,(4)個人レベルの実践論の構築,という4つの要素が関わり合っていることがわかった.

言及状況

外部データベース (DOI)

Twitter (3 users, 3 posts, 0 favorites)

日本教育工学会で論文賞(2010年度)を受賞した研究:CiNii 論文 - ワークショップ実践家のデザインにおける熟達過程 : デザインの方法における変容の契機に着目して(森玲奈)http://t.co/JbyuFAkorY … #CiNii
CiNii 論文 -  ワークショップ実践家のデザインにおける熟達過程 : デザインの方法における変容の契機に着目して http://t.co/rpQuBsdS3J #CiNii

収集済み URL リスト