著者
大羽 成征
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.93, no.9, pp.803-808, 2010-09-01

統計的仮説検定は,雑音を含む有限のデータに基づく科学的発見の信頼性を保証するために,あらゆる分野で使われてきた枯れた技術である.しかし近年,バイオインフォマティクス,脳科学など多くの分野で取り扱われ始めた高次元システムを対象とする問題では,検定多重性への対処や,検定多重性の利用に関する新しいアイデアが今もなお生まれ続けている.本稿では経験ベイズ検定に基づく統計的バイオインフォマティクスを典型例にとり,多重性の高い状況を目の前にした読者がどのように考えればよいかを議論し,最近の研究が対象にしている多重検定ならではの手法やその性質を紹介する.

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超多重検定の最新動向 http://t.co/qDFzudWU 経験ベイズ検定に基づく統計的バイオインフォマティクスを典型例にとり,多重性の高い状況を目の前にした読者がどのように考えればよいかを議論し,最近の研究が対象にしている多重検定ならではの手法やその性質を紹介する

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