著者
鈴木 聡 鈴木 宏昭
出版者
日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会論文誌 (ISSN:13498290)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.331-341, 2011

主張型レポートの作成能力の必要性は増加しており,この能力を高めるための学習環境の構築は重要といえる.本研究では,学習者がこの能力を高めるためのアプローチとしてライティング活動におけるテキストの問題構築的読解に注目した.直感的・感情的思考が問題発見に寄与するという心理学・認知科学・神経科学の知見を踏まえ,こうした思考をライティング学習に応用するための学習環境の構築は有用といえる.そこでWeb上のテキストの下線・コメント(マーキング)と感情タグの付与を可能にするEMU(Emotional and Motivational Underliner)を開発した.そして,EMUの感情タグが問題構築的読解に与える影響を実験により検討し,それらの機能が学習者による問題構築的読解を促し,結果として気づいた問題点に基づく主張型レポートの作成につながることが示唆された.

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実は「分布の裾野=少数ユーザの注目箇所」の視覚化は私の研究 http://t.co/qnh5dhGWZR http://t.co/nhbydfcsvR でも試したし,そこをクローズアップするような授業実践も行った.分析がうまく進められなかったので効果のほどは微妙だが.
@herume それと関連して読書会の帰りに紹介した文献はこれ。/ マーキング・感情タグの付与を活用したライティング活動における問題構築的読解 / http://t.co/gwSbp6yQ

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