- 著者
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堀尾 強
- 出版者
- 関西国際大学
- 雑誌
- 研究紀要 (ISSN:13455311)
- 巻号頁・発行日
- vol.12, pp.153-159, 2011-03-31
暗示が味覚にどのような影響を及ぼすのか調べた。試料は,ショ糖,塩化ナトリウム,精製水を用いた。味の強さの評価について,暗示に従うタイプを従順タイプ,暗示に逆らう人を天邪鬼タイプ,暗示とは関係なく客観的に判断する人を冷静タイプ,およびその他のタイプとした。その結果,従順タイプはショ糖14.0%,塩化ナトリウム18.6%,精製水9.3%,天邪鬼タイプはショ糖11.7%,塩化ナトリウム9.8%,精製水2.4%であった。 以上のように,暗示により味の感じ方に影響を受ける人が20 〜 30%いることが示唆された。