著者
渡辺 伸一
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究
巻号頁・発行日
no.4, pp.204-218, 1998-10-05
被引用文献数
1 or 0

本稿の課題は、新潟水俣病を中心事例として、当該地域社会における被害者への差別と抑圧の論理を解明することである。水俣病患者に対する差別には異なった2つの種類がある。ひとつは、「水俣病である」と周囲から認知されることによって引き起こされるいわば「水俣病差別」とでも呼ぶべきものであり、もうひとつは、その反対に「水俣病ではない」と認知される、つまり「ニセ患者」だとラベリングされることによって生じる差別である。新潟水俣病の第一次訴訟判決(1971年9月)および加害企業との補償協定締結の時期(1973年6月)の以前においては、地域の社会構造や生活様式、社会規範に密接に関わる形で生み出されてきた「水俣病差別」の方だけが問題化していた。しかし、その後、水俣病認定基準の厳格化によって大量の未認定患者が発生する頃から、別の否定的反応が加わるようになった。これが、「ニセ患者」差別という問題である。これは、地域社会における「水俣病差別」と「過度に厳格な認定制度(基準)」が、相互に深く絡み合う中で生み出されてきた新たなる差別と抑圧の形態であった。本稿ではさらに、差別と抑圧の全体像を把握すべく、新潟水俣病における差別と抑圧の問題は、以下の7つの要因が関与して生み出された複合的なものであること、しかし、その複合化、重層化の度合いは、阿賀野川の流域区分毎に異なっていることを明らかにした。1.加害企業による地域支配、2.革新系の組織・運動に対する反発、3.漁村ぐるみの水俣病かくし、4.伝統的な階層差別意識の活性化、5.水俣病という病に対する社会的排斥、6.認定制度による認定棄却者の大量発生、7."水俣病患者らしさ"の欠如への反発。

言及状況

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とりあえず特に民医連とのかかわり、初期水俣発災時の共産党の動き、そして水俣隠しの中で、小学校でさえ被害者と被害に非を鳴らすものに対して「アカ」とレッテル張りしたなど。白眉の論文はこちら。 https://t.co/srm1q5l4ea
“新潟水俣病のある未認定患者の自宅には、次のようなハガキが届いている。「水俣病なら寝ていろ 」(日付:91.元旦 )、「私たちより元気ではないか。 本当の患者には当然早く判決すべきであるが、貴殿のやうなニセ患者も相当いる」…” https://t.co/vQeIt9Y7Ul
“下流域のある未認定患者は 、「水俣病なのに何で元気なのか 」と言われるのが嫌で「近所や職場の同僚にも水俣病のことをずっと隠してきた」と言い 、…” https://t.co/vQeIt9Y7Ul
渡辺伸一「水俣病発生地域における差別と抑圧の論理」環境社会学研究4号https://t.co/6rdapP6bnO 《新潟水俣病のある未認定患者の自宅には、次のようなハガキが届いている。「水俣病な ら寝ていろ」(日付:91.元旦 )、「私たちより元気ではないか。本当の患者には、
THE LOGIC OF DISCRIMINATION AND OPPRESSION IN AREAS WITH OUTBREAK OF MINAMATA DISEASE: http://t.co/CKMBee4EDD
水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に 渡辺 伸一 奈良教育大学教育学部Department of Sociology NARA UNIVERSITY OF EDUCATION http://t.co/CKMBee4EDD
水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に http://t.co/RqLB2R85NB 著者 渡辺 伸一 出版者 環境社会学会 環境社会学研究 no.4, pp.204-218, 1998-10-05
新潟水俣病発生による、地域社会(阿賀野川流域)での差別について詳しい。先の新潟県の資料を補うものとして重要。ただし1998年の論文であることに留意。 http://t.co/plMKk5PCkH
これも読む必要がありそうな。「水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に」http://t.co/JtcYyeJSMU
【資料】水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に 渡辺伸一 環境社会学研究 (4), 204-218, 1998-10-05 http://t.co/TrakZClhGC
資料】水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に 渡辺伸一 環境社会学研究 (4), 204-218, 1998-10-05 http://t.co/XUnzsdrAEA
【資料9回目】「水俣病発生地域における差別と抑圧の論理」渡辺伸一 環境社会学研究 (4), 204-218, 1998-10-05 http://t.co/jvjxmdPgmI
【資料7回目】「水俣病発生地域における差別と抑圧の論理」渡辺伸一 環境社会学研究 (4), 204-218, 1998-10-05 http://t.co/jvjxmdPgmI
【再々々掲載資料】「水俣病発生地域における差別と抑圧の論理」渡辺伸一 環境社会学研究 (4), 204-218, 1998-10-05 http://t.co/D3GP6kbK30
アプローチはともかく定番の差別TLだな。http://t.co/z3Tq9FFcyz
【資料】水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に 渡辺伸一 環境社会学研究 (4), 204-218, 1998-10-05 http://t.co/DGDLDdylSc
[paper] 『公害被害放置の社会学』の共著者でもある著者による水俣病差別問題についての論考.  / 渡辺伸一(1998)「水俣病発生地域における差別と抑圧の論理 : 新潟水俣病を中心に」『環境社会学研究』4, 204-217 http://t.co/YT2nK7YN

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