- 著者
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佐藤 健一
冨田 哲治
大谷 敬子
佐藤 裕哉
原 憲行
丸山 博文
川上 秀史
田代 聡
星 正治
大瀧 慈
- 出版者
- 長崎大学
- 雑誌
- 長崎医学会雑誌 (ISSN:03693228)
- 巻号頁・発行日
- vol.87, pp.186-190, 2012-09
平成20年度に広島県・市が主体となり黒い雨を含む原爆被爆体験による心身への健康影響や黒い雨の体験状況に関するアンケート調査が行われ,平成22年に「原子爆弾被爆地域の拡大に関する要望書」が厚生労働省に提出された.しかしながら,「黒い雨」そのものを危険因子として死亡危険度を評価した疫学的研究は未だない状況である. 一方で,黒い雨を含む放射性降下物などによる間接被爆あるいは内部被爆の影響を評価する試みとして,被爆時所在地の位置情報を用いた死亡危険度の評価が考えられる.