- 著者
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井上 忠男
- 出版者
- 日本赤十字秋田看護大学・日本赤十字秋田短期大学
- 雑誌
- 日本赤十字秋田短期大学紀要 (ISSN:13430033)
- 巻号頁・発行日
- no.13, pp.23-37, 2008
人道主義は、いかにして今日の国際社会における普遍的な道義的価値規範として確立されるに至ったのか。本稿は、近代国際法、特に19世紀後半に急速に発展した戦時国際法の法典化の歴史を辿ることにより、人道概念の普遍化の過程を考察するとともに、特に冷戦終結後の武力紛争に伴い国連、NGO、諸国軍隊等による広範な人道支援活動が展開される今日、グローバルな枠組みの中で人道主義が直面する多様な問題とその将来展望を考察する。