著者
池田 純起 柴田 智広 池田 和司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.298, pp.21-26, 2012-11-09

これまでの先行研究において,音読時と黙読時における脳活動の空間的分布がfMRIを用いて調べられた.そして,音読時と黙読時に活動する皮質領野はほぼ一致することが明らかとなっている.しかし,これらの皮質領野が音読時と黙読時に同じ機能を果たしているかどうかは曖昧であり,明らかとなっていない.この理由として,これまでの先行研究では,脳活動の空間的分布を調べることを中心としており,音読時と黙読時の皮質領野におけるボクセルパターンの違いを評価してこなかったことが考えられる.本研究では,fMRIを用いて,日本語音節の音読時と黙読時の皮質領野の機能類似性を調査した.機能の類似性を評価する方法として,ボクセルパターン同士の線形相関を計算した.この結果,音読時と黙読時に活動する皮質領野において,ボクセルパターンに類似性が存在することが示唆された.

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言語野における音読と黙読の類似性について http://t.co/FnbiOz4CNT

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