著者
花澤 寿 ハナザワ ヒサシ Hanazawa Hisashi
出版者
千葉大学教育学部
雑誌
千葉大学教育学部研究紀要 (ISSN:13482084)
巻号頁・発行日
vol.55, pp.223-225, 2007-02

Anorexia nervosa の中心的心性とされてきた「成熟拒否」の心理の時代変遷を検討するために,古典的症例(Janetの症例Nadiaおよび下坂の症例)と,自験例を比較し考察した。その結果,古典例の成熟拒否が,性的存在としての大人の女性像への恐怖という心性を色濃く有していたのに対し,現代の症例は,成熟した女性という明確な未来像を恐怖するのではなく,今その時点での自分が変化しつつあること自体に恐怖を抱くという特徴が認められた。

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花澤寿. Anorexia nervosaにおける「成熟拒否」の時代変遷. 千葉大学教育学部研究紀要 2007;55:223-225. http://t.co/tWfnMNU4kP http://t.co/tocpdSYyrm (pdf)

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