著者
谷 憲一
出版者
くにたち人類学会
雑誌
くにたち人類学研究 (ISSN:18809375)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.24-40, 2015

本論文は、相対化の複層性という観点から、アサドの世俗主義批判を捉えなおし、「コスモロジー」(世界観、信念、広義の宗教、近年では存在論として名指されてきた対象)研究におけるその意義を検討する。まず浜本による信念の生態学というアプローチとその問題点を指摘する。次に存在論的転回で言及される、ストラザーンとヴィヴェイロス・デ・カストロによる二項対立を通じた戦略で2種類の相対化が試みられていることを確認する。それを踏まえながら、アサドの議論を浜本による信念や儀礼に関する議論と比較することで、アサドの議論においては、人類学が依拠する世俗主義という前提に関する批判が含まれていることを指摘する。最後に、アサドの世俗主義批判の人類学的意義を考察し、「コスモロジー」研究の可能性を提示する。

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歯が折れてしまいそうな難解というか、素人の手にはあまる紀要論文。しかし、この論文のお陰で「人類学における『存在論的転回』」とは何を意味するのか、朧気ながらも把握。 「コスモロジー」研究と世俗主義批判 : 人類学的相対化の複層性とい… https://t.co/k6qVKZhcjq
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