著者
佐藤 順子
出版者
佛教大学社会福祉学部
雑誌
社会福祉学部論集 = Journal of the Faculty of Social Welfare (ISSN:13493922)
巻号頁・発行日
no.13, pp.65-78, 2017-03

本稿は,2016年9月に筆者らが行った韓国におけるフードバンクシステムの調査結果の概要を報告することを目的としている。韓国では1998年から2年間のフードバンクモデル事業実施期間を経て,フードバンクに関連する法整備がなされた。その結果,全国フードバンク寄付食品中央物流センター,市・郡レベルの広域フードバンク,区レベルで施設,団体などや最終受益者(利用者)に提供を行う基礎フードバンクが設置されるという仕組みが構築され,フードバンクは住民にとって身近な存在となった。調査はソウル特別市内の広域フードバンク,社会福祉協議会の運営する基礎フードバンクおよび民間法人が運営するフードバンクについて行った。本稿では,その中でも基礎フードバンクを取り上げてその多様な活動を紹介し,利用者の選定基準,基礎フードバンク/フードマーケットにおける社会福祉士の役割などを中心に報告を行う。フードバンクフードマーケット社会福祉士利用資格国民基礎生活保障受給者

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"「国民基礎生活保障法の受給条件は資産,扶養義務などの条件が厳しく,受給が困難」という背景が""フードバンクによる食品などの現物給付が国民基礎生活保障手当の代替もしくは補完という位置づけ" →韓国の例

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