- 著者
-
岡嶋 裕史
- 出版者
- 関東学院大学経済経営研究所
- 雑誌
- 関東学院大学経済経営研究所年報 (ISSN:13410407)
- 巻号頁・発行日
- vol.40, pp.13-19, 2018-03
学生の活字離れが喧伝される中で,活字で組まれたテキストで学生に知識や技術を伝える試みが成立しにくくなりつつある。こうした学生の興味を維持するために,萌えを活用した教材の開発を行っている。ゲームやライトノベルとは異なる,教材というフォーマットの中で効率的に萌えを惹起するためには,萌えに対する深い理解が必要である。萌えとは何かについては大塚,東などの先行研究が明らかにしているが,具体的にどんな要素の組み合わせで萌えを誘発することができるかについては,議論がなかった。そこで本稿では,インターネット上でやり取りされているツイートを収集,解析することで,萌えと親和性の高い用語を抽出し,萌え要素の中に組み合わせて使用されやすいものがあるかを判定する研究を行った。